NTLive『ライフ・オブ・パイ』感想

ここ最近バイトが忙しく、残業が多い。バイトなのに。残業を切り上げて社員さんとの会話もそこそこに、本当に久しぶりに映画館へ走った。毎回ギリギリに着くけど、映画館って本当に遅刻する私たちの味方。 それは置いておいて、前に観てからずっと札幌でもや…

『闇の奥』感想

大体月2度ほど書評を掲載していただくようになってから、読書した本はそちらで紹介することがほとんどになったので、全然自分のブログを更新していなかったことに気づいた。ブログの方は書評より長めに書くということもあって、研究やバイトが忙しくなると疎…

『金魚姫』感想

突然急に寒くなりすぎて体調をよく崩している。あと今年雪虫多いしデカくない?もう雪が降るんだなと今から冬季うつになりそう。 それはそれとして、今回紹介する本はアルバイトしている古本屋で購入したものだ。夏頃から友人の紹介で始めたバイトなのだが、…

『太陽の塔』感想

最近ようやくスマホを買い替えた。機種変をすると必ず付き纏うダルすぎる作業、データの引き継ぎをした。そういえば最近読書感想全然書いてないな? そういう訳で久しぶりに何か書こうと森見登美彦『太陽の塔』を読んだ。他にも読んだ本はいろいろあるし感想…

川端康成『少年』感想

ここ最近新学期ということで多忙だったため、本屋で気になる本を買っては全て積読にしていくばかりだ。 ところで前にも書いたかもしれないが、私は個人的に古本よりも本屋の新品の本の方が好きだ。何となく新品の方が自分に新風を吹き込んでくれるような気が…

『死んだレモン』感想

半年以上前に買った積読を消化している。ここの所は時間があってもアルバイトや学業の不安が頭をよぎって本を読む気になれないということが多かったのだが、やっと春休みが来た。いや研究のための勉強をしなければいけないし、そろそろちゃんと文献読んだり…

『脳男』感想

新年2冊目は首藤瓜於作『脳男』にした。最近本棚が小さくて収まらないから、まだ読んでいない本を床に積みあげている。その一番上にあったのでこれにした。読み終わってから知ったんだが、これ実は続編があるらしく読了後Amazonでポチることになった。以前バ…

『鏡花短篇集』感想

2022年、明けましておめでとうございます。誰に向かって言っているのか分からないけど。毎年スケジュール帳に、鑑賞した本や映像の作品を記録するようにしている。昨年は卒業論文や鬱病のこともあって、本は全然読めていなかった。だから今年の目標は「なる…

『金色夜叉』感想

国語の授業で覚えさせられた文学作品の一つ、尾崎紅葉『金色夜叉』を読んだ。特に理由はなくて、擬古文のいかにも文学っぽい文学を読みたかっただけなのだけど、面白いなあと。青空文庫に上がっているし手軽なのでそれで読んだのだが、すぐに言葉を検索でき…

『名探偵に薔薇を』感想

積読していた城平京氏の『名探偵に薔薇を』を読んだ。まだ読書記録に書いていないが、以前読んだのとは異なる江戸川乱歩氏の短編作品集を読んだので、なんとなく探偵小説への志向性があった。あらすじを見るとメルヘン小人地獄というファンシー物騒な文字が…

月の涙

真珠が好きだ。 艶々と滑らかな肌に光を受けて、僕の目へと幽玄の眩さを照り返している。あの無垢な月光にも似た清らかさ。 それが彼女の短く揃えられた髪の隙間からチラリと垣間見えるその瞬間が、僕の心を捉えて離さない。 いつから髪型を変えたのだろう、…

『江戸川乱歩傑作選』感想

しばらく勉強会の準備やらで集中して本を読む時間がなかった。ので新潮社から出ている『江戸川乱歩傑作選』をちまちま時間を見つけてのんびり読んでいて、やっと読み終わったので感想をあげることにする。 なぜ江戸川乱歩氏かと言うと、友人から借りた本だっ…

『死体を買う男』感想

歌野晶午氏の『死体を買う男』という小説の読者感想。歌野氏の小説は二、三読んだことがあって、それで作者買いしたものだ。中学2年かそれくらいの時期だったろうか、『絶望ノート』を読んで大きな衝撃を受けたことを今でも鮮明に覚えている。『絶望ノート』…

『開かせていただき光栄です』感想

以前買っていた積読、皆川博子氏の『開かせていただき光栄です』を読んだ。元々買った理由といえば装丁の絵がなんとも綺麗だったという一目惚れで、裏表紙に書かれたあらすじが面白そうだった、というくらいだ。でも本買う時ってこれというものを買いに行く…

『私はたゆたい、私はしずむ』感想

しばらく前に、本屋に行って何となく買ってから積読にしてた本が結構ある。それで今日、バイト先で時間があったのでそのうちの一冊、石川智健氏の『私はたゆたい、私はしずむ』を読んだ。 ミステリもので、あらすじ、というか物語の導入は以下。細かいところ…

花咲

高校時代の同級生が死んだ。 彼女のお母さんからの電話で聞いた。あんまり突然のことで、ただ一言「そうですか…」と呟いただけだった。とにかく告別式やお通夜の日はスケジュール帳にメモしてあったが、結局何を話したのだったか記憶に残っていない。 何しろ…