2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『死体を買う男』感想

歌野晶午氏の『死体を買う男』という小説の読者感想。歌野氏の小説は二、三読んだことがあって、それで作者買いしたものだ。中学2年かそれくらいの時期だったろうか、『絶望ノート』を読んで大きな衝撃を受けたことを今でも鮮明に覚えている。『絶望ノート』…

『開かせていただき光栄です』感想

以前買っていた積読、皆川博子氏の『開かせていただき光栄です』を読んだ。元々買った理由といえば装丁の絵がなんとも綺麗だったという一目惚れで、裏表紙に書かれたあらすじが面白そうだった、というくらいだ。でも本買う時ってこれというものを買いに行く…

『私はたゆたい、私はしずむ』感想

しばらく前に、本屋に行って何となく買ってから積読にしてた本が結構ある。それで今日、バイト先で時間があったのでそのうちの一冊、石川智健氏の『私はたゆたい、私はしずむ』を読んだ。 ミステリもので、あらすじ、というか物語の導入は以下。細かいところ…

花咲

高校時代の同級生が死んだ。 彼女のお母さんからの電話で聞いた。あんまり突然のことで、ただ一言「そうですか…」と呟いただけだった。とにかく告別式やお通夜の日はスケジュール帳にメモしてあったが、結局何を話したのだったか記憶に残っていない。 何しろ…